ハードウェアやソフトウェアの調達や開発、運用、保守といったサービス、関連する提案書や見積書などを多角的に精査・分析・評価し、最適なリソースやサービス、ならびに競争力のある価格などコストの最適化を実現、コストマネジメントやガバナンスを強化する手法です。
1.戦略的IT投資の促進
削減できたコストをより戦略的なIT投資へ振り替えることが可能になり、貴社の戦略的事業活動をより一層促進することにつながります。
2. リスクの低減
ベンダーに対する契約面でのガバナンス強化により、コスト超過や紛争などIT調達に関するリスクが低減されます。
3.より適切なIT投資の方向性
ステークホルダーに対するIT支出の説明責任を果たすことにより、より適切にIT投資の方向性を打ち出すことが可能になります。
1.一般的なコンサルティング・サービスとの違い
一般的なコンサルティングでは、コンセプト策定、体制整備、ベンチマークと相場情報提供などに終始しており、これだけでは最適化を実現させるのは困難です。弊社の経験では、ベンダー・マネジメントを
プロセスとして日々の活動の中に組み込むことが重要と考えます。
また、コスト削減についても、プロフェッショナルがコスト削減施策の策定やベンダーとの交渉シナリオ作成した上での交渉現場への参画などがないと実際の効果が出ない現実です。
2.合理的根拠に基づくベンダー交渉やベンダーとの関係
ベンダーからの提案内容等を精査し、提案内容及びコスト構造を可視化します。これに加えて、業界相場料金、他社見積金額・サービスレベル、契約条件等を整理した客観的事実から誰もが認めざるを得ないような合理的な論拠を用いベンダーに対して交渉を実施します。
費用の低減ばかりに目を向けて強引なベンダー叩きを行うと、ベンダーの優秀な人材のアサインされない、ベンダーのモチベーションの低下により、思った様なサービスを受けられないことが起きます。
ベンダーが納得でき、モチベーションも下がらないような交渉を心がけています。
3.契約内容の最適化
ITコストの最適化だけではなく、IT調達に伴う契約内容を精査し、貴社に有利な内容となるようにベンダーとの交渉を行います。契約内容の最適化により、貴社のIT調達に伴うリスクの軽減を図ります。
対象領域 | ・ITアウトソーシング契約の見直しによるコスト削減 |
問題課題 | ・現行アウトソーシング業務が完全にブラックボックス化 |
実施内容 | ・複数の現行アウトソーシング契約の見える化を実施 ・アプリケーション開発、機器調達、システム運用の3つのアウトソーシング契約に分割・整理 |
実施結果 | ・必要な部分とムダな部分が明確になった ・従来のアウトソーシング契約と比較し、20%コスト削減を実現 |
対象領域 | ・機器調達形態の見直し |
問題課題 | ・長年の取引の中で見直しを行っておらず、調達価格が高止まり |
実施内容 | ・機器調達に関するロードマップを作成し、導入に関するRFPを実施 |
実施結果 | ・アウトソーシング契約の中で調達していた機器をメーカー代理店との直接契約による調達を実現 ・複数のベンダーから同一製品の見積を入手できる形態に統一し、調達コストの削減を実施(10%削減) |
対象領域 | ・フルアウトソーシング |
問題課題 | ・10年に渡る外資系ベンダーとのアウトソーシング契約の見直しができない |
実施内容 | ・見える化が不十分であったため、各種質問表などを用いてベンダーと集中な打ち合わせを重ね、アウトソーシングの中身の見える化を実施 ・上記施策を行いながら、交渉材料を探り出し、粘り強く交渉を重ねた |
実施結果 | ・合理的根拠と客観的事実により交渉を重ねた結果、年間数十億円の契約内容の内、数億円の削減を実現 |
対象領域 | ・基幹システムのアプリケーション保守 |
問題課題 | ・アプリケーション保守内容のブラックボックス化 ・トップからの基幹システムのアプリケーション保守に関わるコスト削減の強い指示 |
実施内容 | ・基幹システムの現行アプリケーション保守に関する見える化を実施 ・コスト削減のための複数施策を提言、実行支援を実施 |
実施結果 | ・アプリケーション保守の作業の見える化の結果、ベンダー作業の40%強が 管理作業であることが判明 ・更に重複作業が多く発覚したことで、15%のコスト削減を実現 |
対象領域 | ・IT調達機能の高度化 |
問題課題 | ・各事業部や各担当者が調達窓口となっており、個別対応による調達価格が高止まり |
実施内容 | ・各事業部のIT資産とIT予算をIT部門に集約 ・年間1600件におよぶ全てのIT関連案件をVMOで審査 ・ベンダー交渉は、逆提案などを実施 |
実施結果 | ・年間10%(約10億)のIT調達コストを削減 ・契約内容に関しても精査の上、最適化を実施 ・その後も継続的に億単位でコスト削減を実施すると共に統制を強化 |
対象領域 | ・システム運用案件の最適化 |
問題課題 | ・運用内容のブラックボックス化 ・トップからのシステム運用に関わるコスト削減の強い指示 |
実施内容 | ・RFPを複数ベンダに実施 ・現行ベンダーとの交渉材料を取得し、複数ベンダーと交渉を実施 |
実施結果 | ・継続的な見える化ができる仕組みを導入 ・現行システム運用費14億から初年度11億のコスト削減を実現 ・現在は、7億レベル(当初比50%)までコスト削減を実現 |
対象領域 | ・コスト最適化 |
問題課題 | ・経営層からのコスト削減の強い指示 |
実施内容 | ・全てのITに関わる定常支出を精査し、ムリ・ムダ・ムラの削減を実施 ・今後の取引適正化に向け、評価基準を整備 |
実施結果 | ・IT支出の見える化を実施 ・種々の取引条件がある中、年額約5%~10%の経費削減を実施 |
対象領域 | ・ITコスト監査、調達基準の策定 |
問題課題 | ・監督官庁から一部業務停止命令 ・推移契約で不適切な取引先との取引が発覚、またコストが高止まり |
実施内容 | ・現行ITに関わる取引実績を見える化 ・機器調達の開発・運用費用を調査し、妥当性チェックの監査 ・取引の適正化の一環として、企画・調達・契約プロセスの再定義を実施し、 プロシージャ、判定基準を整備 |
実施結果 | ・問題点や課題を解消する中で取引の正常化やコスト削減を実現 ・現行コストの妥当性を調査し、問題点を抽出 ・特定のベンダーから調達する事で生じていた馴れ合いを解消し、 入札を原則とした ・複数ベンダー参画による競争原理を働かせ大幅なコスト削減を実現 ・透明性のある取引を行うための基盤を確立 |
TEL. 03-6841-3814(代表)
e-mail. info@koshikivaluehub.jp
コシキ・バリューハブ株式会社 プロフェッショナルサービス担当